第55章逃亡中の小さなトラブルメーカー

ローラは茶目っ気たっぷりに語りかけた。その口調には年齢にそぐわない若々しい活気が満ちていたが、不思議と違和感はなかった。まるで、甘やかされて育った人間は、何を言っても許されるとでもいうような響きがあった。

「チャールズ、これで私のセンスが相変わらず完璧だって証明されたわね」ローラはチャールズの傍らに寄り添い、目を輝かせながら顎をツンと上げた。

「次は絶対に私の言うことを聞いてね。口出しさえしなければ、私があなたのために全部完璧に手配してあげるから」

そう言いながら、ローラは何気ない風を装ってダイアナの方へ視線を向けた。

ダイアナが視線を返すと、ローラの瞳に一瞬、挑発の色が閃いた。

だ...

ログインして続きを読む